深海魚Lover
荷物を持って、潤司君の後に続く私に聞こえる声。
「なんだ、アニキかぁ」
アニキ……
そう、潤司君にアニキと呼ばれているのは、出雲さん。
それもこれも、キョンのアニキに出雲のアニキと、何にでも兄貴を付けて呼ぶ充さんの真似を潤司君がしてしまったのだと、京次さんが呆れて言ってた。
突如現れた出雲さんは、いつかの京次さんのようにソファーに横になっては腕で顔を隠しスヤスヤと眠っている。
「アニキ、かえったよ」
「ジュン君、シッ!
駄目よ、起こしちゃ
そうだ、あっちでお絵かきでも
して遊ぼうか?」
「うん
でも、そのまえに
ママにあいさつしてくる」
パタパタパタと駆けてゆく潤司君は、いつものように写真に写る綺麗なお母さんに挨拶をした後、今日あった出来事を全身を使って楽しげに話して聞かせてあげる。
「ママ、あのね……
それでね……」
私は、二人の大切な時間の邪魔をしないようにキッチンに行っては冷蔵庫の中に買って来た食材をしまう。
「なんだ、アニキかぁ」
アニキ……
そう、潤司君にアニキと呼ばれているのは、出雲さん。
それもこれも、キョンのアニキに出雲のアニキと、何にでも兄貴を付けて呼ぶ充さんの真似を潤司君がしてしまったのだと、京次さんが呆れて言ってた。
突如現れた出雲さんは、いつかの京次さんのようにソファーに横になっては腕で顔を隠しスヤスヤと眠っている。
「アニキ、かえったよ」
「ジュン君、シッ!
駄目よ、起こしちゃ
そうだ、あっちでお絵かきでも
して遊ぼうか?」
「うん
でも、そのまえに
ママにあいさつしてくる」
パタパタパタと駆けてゆく潤司君は、いつものように写真に写る綺麗なお母さんに挨拶をした後、今日あった出来事を全身を使って楽しげに話して聞かせてあげる。
「ママ、あのね……
それでね……」
私は、二人の大切な時間の邪魔をしないようにキッチンに行っては冷蔵庫の中に買って来た食材をしまう。