おさななじみ五人組!~五つの恋の物語~

門の中に入って行った・・・のは、いいんだけど。


「ちょっと!これってどういうこと!?」


入ったとたん、私の周りにざっと沢山の警備さんたちが現れて、私を取り囲んだ。


「不審者はとりしまるしきたりになっております」

いかつい顔の人が、おもおもしく言う。

「不審者!?

失礼ね、私は美紗の幼馴染だけど!」

「・・・美紗様の?」

いかついおじさんは一瞬、びっくりしたような顔になったけど、次の瞬間、

「幼馴染ならもっととりしまるべき!」

ええーっ!?

なんでよ!?

・・・そんなこんなで、私は門の外に追い返されてしまった。

「もうこれ以上侵入しないように」

いかついおじさんが、私の目の前でガシャンと門をしめる。
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