おさななじみ五人組!~五つの恋の物語~
「・・・うん」
なぜか少し寂しそうに、奈留がうなずく。
あー、もうこのかわいさ、ちっさい時からかわんないなぁ!
私は思わずにやけると、「明日から会えるって!高校、色丘学校でしょ?」
「・・・うん、あ、琴花も?」
「うん!私も色丘!またよろしくね!」
とたんに奈留の顔はぱぁっと晴れやかになった。
うわぁ、相変わらず単純だなぁ・・・
「じゃあまたね!」
「ん、ばいばい」
私は手をふると、もときた道を戻りだす。
「・・・琴花、」
奈留の声がして、私はふりかえった。
「・・・好きだよ」
「・・・はい?」