❁History❁
「太子....?」
まさか。
仕事中じゃないの!?
太子は朝廷の皆に訴えた。
「妹子は返書を無くしてなんかいない!
奪われてもない!!
私を...私を庇っているだけなんだ!
そうだろう!?妹子!」
「ちょ...太子!?勝手なこと言わないでくだ...」
「妹子殿」
「え?」
後ろにいたのは、隋の使者裴世清さんだった。
「皆の共、聞いてくれ。
私は同じ日に遣隋使として行っていた。
その時隋の皇帝はとてもお怒りになっていたんだ。つまり、太子の国書に問題があったのではないか?」
「裴世清さん来ていたんですか!?
で、でも違います!
ぼくは本当に誰かに奪われて!!
全責任はぼくにあります!」
朝廷は大騒ぎとなった。
太子の国書が悪いのか、
ぼくが本当に無くしたのか。
すると、太子は言った。