❁History❁
すると、拍手が歓声した。
「...え......?」
「小野妹子殿。
其方は大変良い行いをした。
その気をきかせた潔い心を
これからも生かしてほしい。
そして聖徳太子殿。
どのような書を書いたのかは知らないが、
今後無礼なことを書いたら命はないぞ。
この良い部下に感謝しろ。
よって、この二人の処刑を放棄する!」
先程より大きい拍手が喝采した。
まさかこんなことになるとは思わなかった。
もう、大丈夫なんだ。
もう、太子と離れることはないんだ。
この人に一生ついていくんだ。
こうしてぼくは大徳まで昇格した。
仲間も出来て毎日が充実している。
上を向くと現れる青空に向かって言う。
これからも宜しくお願いします、太子。
いつまでも、隣で
にこっと優しく笑ってくれることを願っています。
小野妹子