❁History❁
「なんだこれは.......
こんな無礼な書があるか!!」
煬帝は国書を投げ捨て、立ち上がった。
「何か不適切な表現でもありましたか!?」
「大有りだ!
この大国隋を“日没する処“と書くのが気に入らない!
それに倭国ごときの王をこの隋の皇帝と同等に“天子“と書くのが許せんのだ!」
「は、はあ.....」
そうか。
皇帝は倭国の王に対等に話されること自体心外だったのか。
甘かった。
「小野妹子といったな.....
二度と来るなよ!!!!
早く帰れ!」
「.....失礼しました」
門を潜り、船へと向かった。