甘く熱いキスで
ゆっくりとユリアの奥へと進みながらキスをしてくれるライナーの吐息はとても熱い。
ユリアはライナーの首にしがみついてライナーを受け入れ、浅く短い呼吸を何度も繰り返しながら彼の重みを受け止めていた。
秘密の逢瀬に秘密の行為――背徳感は、極上の快感に変わる。
鈍く軋むベッドの上で絡み合う2つのシルエットが、炎に照らされて小屋の壁にぼんやりと浮かび上がる。ピタリと合わさった影は黒く揺らめき、しかし、ユリアの身体の中ではライナーが与えてくれる快感が赤く染まるような気がした。
ライナーは少し身体を起こし、ユリアを揺さぶりながら首筋をゆっくりと撫でた。ライナーは時折苦しそうに顔を歪め、同時に彼の手に少し力がこもって、ユリアも喉元を圧迫する息苦しさに顔を歪めた。
ライナーの炎が刻み込まれる。
ユリアの炎が弾ける。
「ライナー……ッ、んっ」
「……っく、は…………」
ユリアがライナーの名を呼ぶとライナーの動きが激しくなり、そしてライナーが小さく声を漏らしてユリアを染めた。
行為の果て、最後にだけハッキリと感じ取れるライナーの本能がユリアは好きだ。普段の鋭く冷たい視線はなく、熱い身体全体で包み込まれる瞬間、包みこむ瞬間――2人の炎が混ざる瞬間が、この上なく幸せだ。
お互いの火照りが引いていくのと同時に落とされるキスも……けれど、その頃にはライナーの瞳には冷静さが戻ってしまっていて、ユリアは残念な気持ちになる。
隙間もないほど近づいた後の距離は、寂しさを増す。
どうして自分はこんなにわがままなのだろう。片時も離れたくないという贅沢な気持ちが拭えない。
ずっと抱き合っていなければ、ライナーが遠くへ行ってしまうような気がしてしまう。
どうして……こんなに不安になるのだろう。
「ライナー……どこにも行かないで。早く、帰ってきて」
思わず言葉にしたユリアの思いに、ライナーは微笑んだだけで明確な答えはくれなかった。
そのまま深いキスを与えられ、曖昧になってしまう2人の距離が寂しい。
揺れる運命の行方はまだユリアの求める色にはなってくれない――…
ユリアはライナーの首にしがみついてライナーを受け入れ、浅く短い呼吸を何度も繰り返しながら彼の重みを受け止めていた。
秘密の逢瀬に秘密の行為――背徳感は、極上の快感に変わる。
鈍く軋むベッドの上で絡み合う2つのシルエットが、炎に照らされて小屋の壁にぼんやりと浮かび上がる。ピタリと合わさった影は黒く揺らめき、しかし、ユリアの身体の中ではライナーが与えてくれる快感が赤く染まるような気がした。
ライナーは少し身体を起こし、ユリアを揺さぶりながら首筋をゆっくりと撫でた。ライナーは時折苦しそうに顔を歪め、同時に彼の手に少し力がこもって、ユリアも喉元を圧迫する息苦しさに顔を歪めた。
ライナーの炎が刻み込まれる。
ユリアの炎が弾ける。
「ライナー……ッ、んっ」
「……っく、は…………」
ユリアがライナーの名を呼ぶとライナーの動きが激しくなり、そしてライナーが小さく声を漏らしてユリアを染めた。
行為の果て、最後にだけハッキリと感じ取れるライナーの本能がユリアは好きだ。普段の鋭く冷たい視線はなく、熱い身体全体で包み込まれる瞬間、包みこむ瞬間――2人の炎が混ざる瞬間が、この上なく幸せだ。
お互いの火照りが引いていくのと同時に落とされるキスも……けれど、その頃にはライナーの瞳には冷静さが戻ってしまっていて、ユリアは残念な気持ちになる。
隙間もないほど近づいた後の距離は、寂しさを増す。
どうして自分はこんなにわがままなのだろう。片時も離れたくないという贅沢な気持ちが拭えない。
ずっと抱き合っていなければ、ライナーが遠くへ行ってしまうような気がしてしまう。
どうして……こんなに不安になるのだろう。
「ライナー……どこにも行かないで。早く、帰ってきて」
思わず言葉にしたユリアの思いに、ライナーは微笑んだだけで明確な答えはくれなかった。
そのまま深いキスを与えられ、曖昧になってしまう2人の距離が寂しい。
揺れる運命の行方はまだユリアの求める色にはなってくれない――…