甘く熱いキスで
「キスして、ライナー」
少し潤んだ瞳でねだられて、ライナーは胸の高鳴りと同時にユリアに口付けた。少しばかり体温が高いのは、やはりユリアが無理をしている証拠……
「貴女はもう、キス魔の王女様ではなく……私の妻で、フィーネの母親ですよ?」
「……うん」
ユリアの髪を指で梳きながら、ライナーは少しだけユリアを咎めるような響きを含ませる。それは同時に、“無理をするな”という心配でもあるけれど。
「大人になりたいのなら……まずは“もん”と言わないことと、頬を膨らませる癖を直しましょうか」
「もう!」
冗談めかして言うと、ユリアはまた頬を膨らませてライナーの肩を叩いた。
「ご褒美はキスですよ?」
すると、ユリアは少しだけ眉をしかめてコクリと頷いた。
本当に……ユリアは可愛らしい。強引にライナーの心を攫っていったと思えば、こうやって子供っぽく甘えてくる。
今まで他人から頼られたり、甘えられたり……そんな経験のなかったライナーにとって、それはとてもくすぐったくて嬉しくて、つい甘やかしてしまう。5人兄弟の一番上の姉であるユリアも、誰かに甘えたいという欲求が強いのかもしれない。
ぷっくりと膨らんでいた頬が引っ込み、ライナーはユリアに唇を重ねる。何度か啄ばんでから、舌で小さな唇を割り開き、熱い口内をゆっくりと探った。
少し潤んだ瞳でねだられて、ライナーは胸の高鳴りと同時にユリアに口付けた。少しばかり体温が高いのは、やはりユリアが無理をしている証拠……
「貴女はもう、キス魔の王女様ではなく……私の妻で、フィーネの母親ですよ?」
「……うん」
ユリアの髪を指で梳きながら、ライナーは少しだけユリアを咎めるような響きを含ませる。それは同時に、“無理をするな”という心配でもあるけれど。
「大人になりたいのなら……まずは“もん”と言わないことと、頬を膨らませる癖を直しましょうか」
「もう!」
冗談めかして言うと、ユリアはまた頬を膨らませてライナーの肩を叩いた。
「ご褒美はキスですよ?」
すると、ユリアは少しだけ眉をしかめてコクリと頷いた。
本当に……ユリアは可愛らしい。強引にライナーの心を攫っていったと思えば、こうやって子供っぽく甘えてくる。
今まで他人から頼られたり、甘えられたり……そんな経験のなかったライナーにとって、それはとてもくすぐったくて嬉しくて、つい甘やかしてしまう。5人兄弟の一番上の姉であるユリアも、誰かに甘えたいという欲求が強いのかもしれない。
ぷっくりと膨らんでいた頬が引っ込み、ライナーはユリアに唇を重ねる。何度か啄ばんでから、舌で小さな唇を割り開き、熱い口内をゆっくりと探った。