甘く熱いキスで
「私の運命は――」
しかし、ライナーの言葉は最後まで続かなかった。ユリアがその唇を塞いでしまったから。少し乾いた唇を割って舌を差し込み、ライナーの後頭部を引き寄せて離れないように想いを繋ぐ。
ライナーも抵抗はせず、やがてユリアの背に手を添えて抱きしめてくれた。
唇を離したユリアは、ライナーの肩に手を置いて呼吸を整える。ライナーはユリアの頬に伝う涙を唇で掬い、ユリアの目元にたくさんのキスを落としてくれた。
「ライナー。お願い。私を、貴方の心の中に入れて。ライナーのそばにいたいの」
「ユリア様……」
「貴方の決意を、聞かせて。でも……貴方の答えがどちらでも、私、諦めないわ」
決意をしたのはユリアも同じだ。ライナーがいない間、ひとりぼっちが寂しかった。ユリアには、両親も兄弟もいる。特別扱いをされることはあっても、負の感情をぶつけてくる人は周りにいない。
でも違う。ライナーはその誰とも違う存在だ。ユリアはライナーと離れたくない。
「……触れても、いいですか?」
掠れた声で問われ、ユリアはコクリと頷いた。
ライナーはそれと同時にユリアの身体を椅子に横たえた。微かなステンドグラスから差し込む月明かりがライナーの影をユリアの身体に落とす。
「ライナー…………好き」
そう言うと、ライナーはもう一度唇を重ねてくれた。
ゆっくりとユリアを溶かすような、長くて深いキス。ドレスの上から身体を弄る手は、少し性急で……ユリアはこれから起こることへの期待と不安に身体を震わせた。
しかし、ライナーの言葉は最後まで続かなかった。ユリアがその唇を塞いでしまったから。少し乾いた唇を割って舌を差し込み、ライナーの後頭部を引き寄せて離れないように想いを繋ぐ。
ライナーも抵抗はせず、やがてユリアの背に手を添えて抱きしめてくれた。
唇を離したユリアは、ライナーの肩に手を置いて呼吸を整える。ライナーはユリアの頬に伝う涙を唇で掬い、ユリアの目元にたくさんのキスを落としてくれた。
「ライナー。お願い。私を、貴方の心の中に入れて。ライナーのそばにいたいの」
「ユリア様……」
「貴方の決意を、聞かせて。でも……貴方の答えがどちらでも、私、諦めないわ」
決意をしたのはユリアも同じだ。ライナーがいない間、ひとりぼっちが寂しかった。ユリアには、両親も兄弟もいる。特別扱いをされることはあっても、負の感情をぶつけてくる人は周りにいない。
でも違う。ライナーはその誰とも違う存在だ。ユリアはライナーと離れたくない。
「……触れても、いいですか?」
掠れた声で問われ、ユリアはコクリと頷いた。
ライナーはそれと同時にユリアの身体を椅子に横たえた。微かなステンドグラスから差し込む月明かりがライナーの影をユリアの身体に落とす。
「ライナー…………好き」
そう言うと、ライナーはもう一度唇を重ねてくれた。
ゆっくりとユリアを溶かすような、長くて深いキス。ドレスの上から身体を弄る手は、少し性急で……ユリアはこれから起こることへの期待と不安に身体を震わせた。