My☆Teacher
「あっ…わっ…!」

慌てて検査薬を袋に入れて隠しても、時すでに遅し。

「城本、お前…」

先生が何かを言うのをさえぎるように、
「すみません!」

土下座した。

もう言い訳しても遅いと思ったから。

絶対明日は処分が下される。

さらし者にされるのは目に見えている。

あたしが妊娠した訳じゃないんだけど、バレたなら仕方がない。

この学校で過ごした思い出が、走馬灯のように頭を流れる。

卒業、したかったな。

そう思いながら目に涙がにじんだ時、
「顔あげて」
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