My☆Teacher
やっぱり、先生だった。

先生は腕を組んで、にらむように山瀬さんを見つめていた。

「別に記事にするならするならでどうぞご勝手に。

新聞部もネタ探しで苦労していることだろうから。

でも」

そう言った先生の顔に、いつもの甘い笑顔はなかった。

「梨代のことを書いたら許さないから」

こんな先生は、初めてだった。

なんて言うか…覇気全開って感じ。

と言うか、怖い。

顔立ちが整っている分、迫力満点である。

「……やっぱり、噂は本当だったんですね!」

はっ?

嬉しそうに言った山瀬さんの言葉がわからなかった。
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