My☆Teacher
「きゃっ…!」

「梨代♪」

歌うように名前を呼ばれる。

「ちょっ…先生…」

こんなことするのは、先生ただ1人。

「今日はずいぶん遅かったじゃん」

私の肩にあごを乗せると先生が言った。

「遅かったって…。

いつも通りだと思うんですけど」

そこまで言って、あたしは先生の腕が腰にあることに気づいた。

「ちょっと、先生…」

「何?」

「離してください!」

腰にあるこの腕を!

下心が見えてきそうで仕方がないんですけど!
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