My☆Teacher
人混みをすり抜けるようについたところは、音羽の滝だ。

「すごいなあ…」

さすが、観光名所なだけある。

ここも行列ができていた。

ま、できていても並びますけど。

「え、並ぶの?」

最後尾に並んだあたしに先生は驚いたと言うように言った。

「並びますよー」

あたしは得意気に返した。

「並ぶのが嫌だったら先生はどこかで待っててもいいですよ?」

そう言ったあたしに、
「じゃ、そうさせてもらおうかな」

先生はあたしの後ろに並んだ。
< 174 / 205 >

この作品をシェア

pagetop