My☆Teacher
あたしは心の中で呆れながら、
「疲れたんだったら別の場所で休んでもいいけど?」
と、続けて言った。

「でも梨代がいないと休憩も楽しくないから」

休憩に楽しさを求めるのか?

「梨代だって並んでられるし、俺だって休憩できるし、これって一石二鳥じゃない?」

先生はそう言って、ギュッと後ろからあたしを抱きしめた。

「何ですか、それ…」

あたしは本当に呆れるしか他がなかった。

そうこうしている間に、あたしたちの番がきた。

音羽の滝は、勉学と恋愛と健康の成就を願う3つの水がある。

この中のどれかの水を飲むと、願いが叶うと言われている。

あたしが選んだ水は、
「へぇ、恋愛?」

同じく、恋愛の水を選んだ先生が話しかけてきた。
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