My☆Teacher
何だかんだ言ってるけど、先生はあたしの気持ちをわかっているんでしょ?

あたしが言いたかったことを言い当てちゃったくらいなんだから。

チラリと、先生に視線を向ける。

「んー、どうしたの?」

そう聞いてきた先生に、
「別に」

あたしは某有名人みたいに返事した。


すっかり日も暮れて、京都の街は夜の闇に包まれた。

ポツリ、ポツリと…街のあちこちに街灯が灯り出した。

あたしたちは手をつないで、鴨川沿いを2人で歩いていた。

「今日の自由時間って、何時までだっけ?」

先生が聞いてきた。

「19時とか20時とかじゃないんですか?」

あたしは答えた。
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