My☆Teacher
ガッカリしたと言うような先生の声を無視して、あたしはベッドに向かった。

2つある保健室のベッドのうち、入って左側のベッドは私専用だ。

「梨奈子?」

こないでよ、バカ。

先生が私の後ろに立ったのがわかる。

「少しくらい、僕の気持ちがわかってもいいんじゃないんですか?」

後ろから伸びてきた先生の手に、抱きしめられる。

「ちょっと、離して…」

「嫌ですよ、食べちゃいたいくらいにかわい過ぎる君が悪いんですから」

ウソツキ。

耳元でささやかれる先生の声に、あたしは思う。

どうしてそんなことが平気で言えるの?

何にも思ってないくせに、
「どうして私を口説こうとするんですか?」
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