My☆Teacher
そう言った私に、先生が笑ったのがわかった。

「当然、君が好きだからですよ」

ほら、そうやって私をかき乱す。

私を好きになった理由がわからない。

「バカ言ってるヒマがあるなら、早く寝かしてください。

体調、悪いんですから…」

私を狂わせようとしないで。

思ってないくせに。

好きでもないくせに。

あんな忌々しい出来事を、私が知らないと思ってる?


あれは、3ヶ月前のことだった。

いつものように体調を崩して、おぼつかない足元で保健室に向かった。

ドアに手をかけようとしたその時、
「かわいい人ですね、君は」
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