My☆Teacher
そしたら雪美は恥ずかしそうに顔を赤くして、
「レーズンマフィン作ろうかなって。

カズさん、レーズン好きだし」
と、言った。

その様子は恋する乙女そのものだ。

「センセーは甘いもの平気なんですかー?」

「あたし、センセーのためにケーキ作ります!」

ああ、いつもの光景が目に入ってきた。

女子たちに攻められてる先生の顔は、笑顔だ。

「帰り大変だろうね、プレゼントの山になりそうだ」

その光景を見ながら雪美が一言呆れたように言った。。

「そうだね、モテるもん」

あたしも一言言った。。

けど、心はおかしかった。

何よ、あの情けないとしか言いようがない笑顔は。
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