My☆Teacher
「ああ…ごめん」

あたしは手で口を押さえると、謝った。

教室は誰もいないとは言えど、学校内まではわからない。

まだ残ってる人だっているかも知れないし、油断はできない。

「って言うか、それ本当なの?」

「まだわかんないけど…」

そう言って雪美はお腹に手を当てた。

「そんな、妊娠って…!?」

開いた口がふさがらないと言うのは、まさにこう言うこと。

放課後、相談したいことがあると言った雪美と一緒に教室に残ったあたし。

誰もいなくなり、何なのかと話を始めたあたしに雪美が言った事実。

「あたし……妊娠しちゃったかも知れないの」
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