My☆Teacher
先生の腕は女子たちからもらったお菓子でいっぱい。

当の先生は笑顔。

……少しくらい、迷惑な顔できないの?

あげられても困るみたいな、そんな顔できないの?

「やっぱすごいね、山吹センセー。

袋持ってきてんのかな」

雪美は物珍しそうに眺めながら言った。

「持ってきてないと思うよ」

呟くように、あたしは言った。

「行こ、雪美。

次の時間に遅刻しちゃう」

まだ見たそうな雪美を促すと、一緒にその場を去った。

バカ先生。

あたしの気持ちくらい、考えろ。
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