My☆Teacher
もう……何でこんな目にあう必要があるのよ。

そう思ってるわりには、手に持っているのはガトーショコラ。

こんなのあげたって、仕方がないだけなのに。

準備室の前に立つと、ドアを開けた。

「失礼します、城本です」

入ると、ドアを閉めた。

「やあ、梨代」

“やあ”じゃないわよ、バカ!

先生が甘い笑顔を見せるもんだから、ムカつく。

「話って、何ですか?

小テスト、そんなに悪かったですか?」

あたしは毒づくように話を始めた。

早く帰らせてよ。

早く話を終わらせてよ。
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