My☆Teacher
気がついたら先生はあたしの下にいた。

って、ええっ!?

「な、何するんですか!?」

先生が下にいたんじゃなくて、あたしが先生の膝のうえにいた。

「ちょっ…下ろしてください!」

膝から降りようとするあたしに、
「ヤだ」

先生に抱きしめられる。

「心配かけたんだから、これくらいさせて」

「ちょっ…」

離して欲しいのに。

けど、離して欲しくないって思ってる自分がいる。

「梨代」

「……ッ」

名前を呼ばれたと思ったら、触れた唇。

あたし、先生とキスした。

頬じゃなくて、唇にだ。
< 72 / 205 >

この作品をシェア

pagetop