My☆Teacher
「後少し…」

飛び込むように校舎に入り、少し休む。

休んだ後、靴を変えて、もうひとふんばり!

その時、
「城本じゃないか?」

聞き覚えのある声があたしを呼んだ。

――最悪だ…。

どうして、今なの?

目の前で首を傾げる人物、山吹勇吾先生に視線を向けた。

「いや、えと…」

袋に入れてあるそれを背中に隠した。

「何してるんだ?」

距離をつめ、あたしに近づいてくる。

こ、こないで!

言いたいけど、唇が動いてくれない。
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