My☆Teacher
――誰ともつきあいたくないから

この前の、先生の声。

「あー、彼女かあ」

それは困ったと言うように、先生は笑う。

そのまま曖昧にして欲しい。

つきあってたことを、思い出してしまいそうだから。

「ねえ、雪美。

ちょっと売店に行かない?

ジュース飲みたいから」

「えっ?

ちょっと急じゃない?」

「だって急だもん」

何だかんだ言いながらもついてくる雪美に、ホッとする。

あたしは、雪美と一緒に先生から離れた。
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