My☆Teacher
中庭につくと、あたしたちは古びたベンチに腰を下ろした。

「あの、話って…」

先に話を切り出したあたしを待っていたと言うように、
「山吹先生とつきあっているんですよね?」

そう言った山瀬さんの眼鏡の奥がキラリと光った。

は、はい?

いきなり図星をつかれたもんだから、あたしは固まってしまった。

この子、いきなり地雷踏んだよ。

「えーっと、何で?」

すぐに笑って、テキトーを言ってごまかす。

いや、今はごまかさなきゃ。

「だって、あたし先生のファンじゃないし…」

「知らないんですか?」

何を?
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