永遠なんてない。
「…そんなことないよ」
「……」
「私、知ってる。アナタが、誰よりも努力していたこと…」
「ー…」
「いつも…自主練してたよね?」
私は、前に見た1人で自主練をしている彼の姿を思い出した。
「……」
「情けなくなんかないよ…」
「…でも…」
「……」
「俺のせいで…先輩たちの夢…壊したんだ…」
どうして…?
なんで神様は、この人のことを味方してくれなかったんだろう。
みんなの倍、努力していたのに。
思わず彼を、抱きしめていた。
「…私は味方だからっ」
「……え…?」
「アナタの…一番の味方だから!」
大きな声でそう言って、私は笑った。
「……何だそれ」
彼も、笑った。
いつも、そうだったよね。
私が笑うと、必ず君も笑ってくれた。