永遠なんてない。
これが、恋?
「抱きしめたぁー!?」
「カナコ…声大きいから」
「抱き締めたってどーゆーこと!?」
結局、カナコとはあれ以来一度も会うことはなく、今日は始業式。
冬休みは、とりあえずダラダラと過ごしたなぁ。
「何アンタ、知らない人抱きしめてんの!」
「知らなくはないよ?図書室で辞書取ってくれた親切な人だから」
「知ってんのそれだけじゃん!」
「あ、そーいえば名前も知んないや」
そう言って、近くにあったポテチに手を伸ばす。
いきなりその手を掴まれた。
「な…なに?」
カナコは、真剣な目で私を見ている。