永遠なんてない。
廊下を早歩きで行く。
「あ、8組で良いんじゃない?生物室に近いし」
「8組友達いたっけなー」
「よっ子がいるじゃん」
「あ、だね!」
8組の入り口のところで、よっ子を呼ぶ。
「希衣とカナじゃーん。どーしたの?」
「よっ子、生物の教科書貸してくれない?」
「あ、いいよー」
よっ子は自分の席に行き、教科書を探してくれる。
「ごめん希衣!生物ない!」
「えっ」
「ほんとごめんね!」
「いいよ!」
と、言うものの、どうしよう…。
生物の先生、うるさいんだよね。