永遠なんてない。
「先輩…なんだよね?」
「ん?そうだよ」
「だって、松岡くん…先輩」
試合の時、仲間はずれのようにパスを貰えてなかった。
「あーこの間の試合?あれは、俺が下手くそだったからパスくれなかったんだ。もっともっと上手かったら、そんなの無しにパスくれるよ」
下手くそだなんて…。
すごくすごく上手なのに。
「でも、その2メートルの先輩とは仲いいんだ。」
「あ…そうなんだ」
「うん。中学二年の時、一緒に全国制覇したんだ」
「全国制覇?」
「バスケの全国大会で、優勝したんだ。中学は全中って言うんだけど」
「すっごい!!」
私が思わず拍手をすると、松岡くんは照れたように笑った。
「ありがと」