永遠なんてない。
「じゃあ、高校でも…全国制覇するの?」
「目標はそれ。でも、高校は本当にレベルが高いから、そう簡単にはいかない」
「そっか……」
目標があるんだ。
それに比べ私は、目標も夢もない。
適当に毎日を生きている。
「羨ましいな。目標があるって」
「…作ればいいよ。きっと、見つかる」
松岡くんにそう言われると、本当に見つかる気がした。
「うん!」
私が返事をするのと同時に、昼休み終了のチャイムがなった。
「戻ろっか」
「うん…」
もう…終わりか。
「練習、見に来てよ。」
最後に、松岡くんはそう言った。
「うん!絶対いく!」