永遠なんてない。

「じゃあ、高校でも…全国制覇するの?」


「目標はそれ。でも、高校は本当にレベルが高いから、そう簡単にはいかない」


「そっか……」


目標があるんだ。

それに比べ私は、目標も夢もない。

適当に毎日を生きている。


「羨ましいな。目標があるって」


「…作ればいいよ。きっと、見つかる」


松岡くんにそう言われると、本当に見つかる気がした。


「うん!」


私が返事をするのと同時に、昼休み終了のチャイムがなった。


「戻ろっか」


「うん…」


もう…終わりか。


「練習、見に来てよ。」


最後に、松岡くんはそう言った。


「うん!絶対いく!」


< 43 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop