永遠なんてない。
「まぁさカナコ、次の恋だよ!」
「ー…で?それがコレ?」
カナコは、体育館にいるバスケ部たちに目をやる。
「うん!」
「バカ!希衣のバカ!カナの心をどんどんエグる作戦!?」
「違うよ!次の恋を探そって意味!」
「…嘘ばっかり。目ギラギラしてるよ」
「…はい?」
「バレバレですよ〜。どーせ松岡くん見たいんでしょ?」
カナコは、ニヤニヤしながら私に聞いた。
「そーゆーのじゃないから!」
「桜宮先輩引退したし〜、見る相手いないんだけど」
「カナコ〜桜宮先輩は忘れなって!」
「まぁ〜新しい応援相手でも見ようかな」
「その、意気込みが大切だよ!」
「あんな脳みそ筋肉、体も筋肉。みたいなスポーツ男子なかなかいないもんね〜!」
「脳みそ筋肉〜?(笑)」
「モロ筋肉じゃん」
カナコが、バスケ部を指さす。
「ー…確かに。」
強豪校だからなのか、バスケ部はみんな、坊主か短髪しかいない。
松岡くんは、短髪…っていうか、坊主が伸びた感じの髪の毛だ。