永遠なんてない。
ニヤけてしまう顔を、隠しながら、カナコを見た。
「な、なに?」
カナコは、かなりニヤニヤしながら、私を見ていた。
「あんたら、なーにアイコンタクトしてんのよっ」
「し、してない!してない!」
「嘘つけー!さっきめちゃくちゃアイコンタクトしてたじゃんっ」
「だからしてないってー!」
「うるさいんですけど」
え…。
カナコじゃない声が聞こえて、私とカナコは声の方を見た。
そこには、切れ長の目に、長い髪の女の子が、私達と同じようにバスケ部の練習を見ていた。
「あ、すみません」
私がそう言うと、彼女はこちらを睨んでまた練習を見だした。