永遠なんてない。
そうだ。連絡先…!
そう思うと、体が勝手に走っていた。
「…まつおか…くん…!」
呼ぶと、振り返ってくれた。
「ー…え」
「…あの…連絡先…聞いてもいいかな…?」
そう聞くと、松岡くんは少し驚いたように笑った。
「…俺も」
「え?」
「連絡先聞こうと思ってたんだ。でも…聞き出せなくて」
「…そうなんだ」
「うん」
私と松岡くんは、笑いあった。
考えることが一緒だねって。
この瞬間、私はバスケに恋をする彼に恋をしてしまった。