永遠なんてない。
昼休み。私はいつものように、体育館のステージに座って松岡くんのバスケを見ていた。
「松岡くんは、学部なににするの?」
「俺?俺はー…とりあえず経済学部かな」
そう言って、シュートを決める。
「ー…経済学部かぁ」
「うん。森田さんは?」
「んー。まだ決まってない」
「将来の夢とかあるの?」
ボールをつきながら、松岡くんは私の所に来た。
私の顔を覗きこむようにして見る松岡くん。
私は、恥ずかしくなって立ち上がった。