永遠なんてない。


「将来の夢…」


小さく呟く。


私は、何が好きなんだろう?

何が得意?
何が自慢?

どれもパッと浮かぶものはない。

とことん取り柄ないなぁ…私。


「松岡くんの、夢は?」


「夢はー…」


「うん」


「ー…恥ずかしいから言わない」


松岡くんは、そっぽを向いた。


「えー!なんで?」


「なんとなくー」


「ケチだなぁ」


「いつか、教えるよ」


そう言って、スリーポイントシュートを決めた。


「ナイシュー!」


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