永遠なんてない。

〈初メール。今日カラオケ行くの?〉


そう、書いてあった。

メールが着たのは、1時半。

今は、もう三時半を回っていた。


私は、急いで返信する。


〈行ってるよ。どうして来てないの?〉


送るとすぐに返信がきた。


〈歌うの苦手〉


メールを見ると、私はカバンを取って部屋を出た。


「え、ちょっと希衣!?」


驚いたようなカナコの声が聞こえたけど、聞こえないふりをして私は学校に向かって走った。


もしかしたら、もう帰っているかもしれない。


でも、なんだか無性に彼に会いたくなった。


学校につくと、真っ先に体育館に行った。


松岡くん、いるのかな?


高鳴る胸を落ち着かせて、私は、体育館を覗いた。


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