永遠なんてない。

「ね、京ちゃん何に出る?」


「俺はー…バスケかなぁ」


そう言って、京ちゃんは黒板を指さした。

黒板には、男子はサッカーかバスケ、女子はドッチかバレーということが書かれていた。


「あ、男子、サッカー部の人はサッカーダメねー!その逆にバスケ部も!」


あらま。

ルーム長の言葉にあらま。と思うと、私は京ちゃんの肩に手をやった。

「ー…だってさ。」

そう言うと、京ちゃんは「えー…」と言いながら私を見る。


「どんまい。残された選択は、サッカーしかないね」


「サッカーとかしたことない」


「頑張るんだ!勇気を出して!」


「うるせえよ(笑)」


京ちゃんとこんな風に話せるようになって単純に嬉しいと思った。


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