ねぇ、ぼくじゃダメなの【短】
―ガチャッ―
そこに入ってきた、一人のオトコ。
一瞬、裕介が戻ってきたのかと思った真帆は顔を上げたが、裕介じゃないことが分かるとすぐに後ろを向き手の甲で涙を拭いた。
「やぁ、真帆ちゃん」
「ど、どうしたんですか。櫻井さん」
櫻井(サクライ)と呼ばれるオトコ。
彼も真帆の仕事場の先輩で、裕介とも仲が良かった。
「んー?なんとなく、かなぁ?」
「なんとなくで、会議室に来るんですか」
「うーん。本当は、真帆ちゃんの声が大きくて聞こえてたから。色々と…」
「えっ、ほんとですか!?それ……」
真帆は驚き、後ろを振り返った。
「うん、本当だよ。でも昼休みだし、社員みんないなかったから大丈夫」
「そうですか…」
ここが会社だと忘れていたことに、真帆は後悔した。
そこに入ってきた、一人のオトコ。
一瞬、裕介が戻ってきたのかと思った真帆は顔を上げたが、裕介じゃないことが分かるとすぐに後ろを向き手の甲で涙を拭いた。
「やぁ、真帆ちゃん」
「ど、どうしたんですか。櫻井さん」
櫻井(サクライ)と呼ばれるオトコ。
彼も真帆の仕事場の先輩で、裕介とも仲が良かった。
「んー?なんとなく、かなぁ?」
「なんとなくで、会議室に来るんですか」
「うーん。本当は、真帆ちゃんの声が大きくて聞こえてたから。色々と…」
「えっ、ほんとですか!?それ……」
真帆は驚き、後ろを振り返った。
「うん、本当だよ。でも昼休みだし、社員みんないなかったから大丈夫」
「そうですか…」
ここが会社だと忘れていたことに、真帆は後悔した。