夢リング
部員募集。
【悠side】
翌日、私達は昨日書いたポスターを校内に貼った。
「あとは…監督探しだな。体育の先生辺り聞いてみるか。」
雪が早速体育準備室へ向かったので私と絵里は後を追うように雪に付いていった。
コンコンッ
体育準備室のドアをノックするとあの暑苦しい声が聞こえたので私は一歩下がってしまったが雪は何も動じずドアを開けた。
「失礼します。1ーD佐野です。近藤先生に用件が…」
「俺にか!!?何だ!!」
……うわぁ。なんて暑苦しい先生だ。こんな先生に監督を頼んで良いのか?
「バスケ部の監督!?おぉ、良いぞ!!懐かしいなぁ選手生活を思い出すな!!」
「「「選手生活……?」」」
って事はこの先生、バスケ選手だったの!!?
「せ、先生?もしかして元全日本選手の近藤龍也選手ですか…?」
「そうだぞ!!!はははっ知っていたのか~俺も落ちぶれていなかったぜ!!!」
「「「本物ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!?」」」
ま、まさかあの近藤選手だとは…二人も凄く驚いている。
当然、私だって。昔は良く月バスに載っていたり、全日本の公開練習では超満員になるくらい有名な人が私達の目の前に居るんだから。
「こ、これで監督も見つかったし、後は部員を集めるだけだね!!」
雪は何とか場の空気を保つためにわざと明るい声を出していた。
「でも、難しくないか?この学校は文化系の部部活を重視していて運動部目的で入る生徒なんかいるのか?」
これまた珍しく大声を出していない近藤先生がいった。
確かにうちの学校はやたらと文化系の部活が多いのに対し、運動部は極端に少ない。まぁ多少揃ってはいるが
「…ですよね~;;;」
「はぁぁぁ…どうしたらいいんだ?」
絵里が溜め息混じりに話すのを見て、雪も私も同様に溜め息が出てしまう。
「まずは必要なポジションの確認をしようよ」
「だな。えーと、あたしはSG(シューティングガード)で絵里がSF(スモールフォワード)、悠がPG(ポイントガード)…って事はPF(パワーフォワード)とC(センター)が必要だな」
「でも、Cに必要な長身は皆バレー部に持ってかれたよ。それに女子で結構力強い人何か…」
「……居る。力は強く無いけどOF(オフェンス)に向いている奴」
雪が私の言葉を遮る様に言った。
「え、誰!!?」
「そいつの名前は『月華夕奈(ツキハナユウナ)』あたしと同じ1ーDで同中だ」
「え、雪がバスケ部創ったの!!?なら僕も入る!!ポジションはPFがいいなぁ」
……。この子、小さいな。推定149cmとみた。そして、尋常じゃないくらい煩い。もしかしたら近藤先生位かも…。
「小さくない?」
絵里が夕奈ちゃんに向かって禁句を言ってしまった。……って、何言ってるの!!?
「あ、絵里!夕奈に『小さい』って言ったら……」
「……あー。そうですよ、僕は149cmですよ。チビで何が悪い!!?成長期が遅いだけですよ!!!毎日牛乳飲んで、8時間睡眠してるけど小さいですよっ!!!!」
お、おぉ…。なんとキャラが濃い人なんだろう。テンションに着いていけない気がするのは私だけ何だろうか。
「これで4人だ!!あと、2人だね」
「う~ん…あと2人かぁ」
「よぉ。部員集め、頑張ってるじゃん。」
「「「「????」」」」
「あ…空海?」
翌日、私達は昨日書いたポスターを校内に貼った。
「あとは…監督探しだな。体育の先生辺り聞いてみるか。」
雪が早速体育準備室へ向かったので私と絵里は後を追うように雪に付いていった。
コンコンッ
体育準備室のドアをノックするとあの暑苦しい声が聞こえたので私は一歩下がってしまったが雪は何も動じずドアを開けた。
「失礼します。1ーD佐野です。近藤先生に用件が…」
「俺にか!!?何だ!!」
……うわぁ。なんて暑苦しい先生だ。こんな先生に監督を頼んで良いのか?
「バスケ部の監督!?おぉ、良いぞ!!懐かしいなぁ選手生活を思い出すな!!」
「「「選手生活……?」」」
って事はこの先生、バスケ選手だったの!!?
「せ、先生?もしかして元全日本選手の近藤龍也選手ですか…?」
「そうだぞ!!!はははっ知っていたのか~俺も落ちぶれていなかったぜ!!!」
「「「本物ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!?」」」
ま、まさかあの近藤選手だとは…二人も凄く驚いている。
当然、私だって。昔は良く月バスに載っていたり、全日本の公開練習では超満員になるくらい有名な人が私達の目の前に居るんだから。
「こ、これで監督も見つかったし、後は部員を集めるだけだね!!」
雪は何とか場の空気を保つためにわざと明るい声を出していた。
「でも、難しくないか?この学校は文化系の部部活を重視していて運動部目的で入る生徒なんかいるのか?」
これまた珍しく大声を出していない近藤先生がいった。
確かにうちの学校はやたらと文化系の部活が多いのに対し、運動部は極端に少ない。まぁ多少揃ってはいるが
「…ですよね~;;;」
「はぁぁぁ…どうしたらいいんだ?」
絵里が溜め息混じりに話すのを見て、雪も私も同様に溜め息が出てしまう。
「まずは必要なポジションの確認をしようよ」
「だな。えーと、あたしはSG(シューティングガード)で絵里がSF(スモールフォワード)、悠がPG(ポイントガード)…って事はPF(パワーフォワード)とC(センター)が必要だな」
「でも、Cに必要な長身は皆バレー部に持ってかれたよ。それに女子で結構力強い人何か…」
「……居る。力は強く無いけどOF(オフェンス)に向いている奴」
雪が私の言葉を遮る様に言った。
「え、誰!!?」
「そいつの名前は『月華夕奈(ツキハナユウナ)』あたしと同じ1ーDで同中だ」
「え、雪がバスケ部創ったの!!?なら僕も入る!!ポジションはPFがいいなぁ」
……。この子、小さいな。推定149cmとみた。そして、尋常じゃないくらい煩い。もしかしたら近藤先生位かも…。
「小さくない?」
絵里が夕奈ちゃんに向かって禁句を言ってしまった。……って、何言ってるの!!?
「あ、絵里!夕奈に『小さい』って言ったら……」
「……あー。そうですよ、僕は149cmですよ。チビで何が悪い!!?成長期が遅いだけですよ!!!毎日牛乳飲んで、8時間睡眠してるけど小さいですよっ!!!!」
お、おぉ…。なんとキャラが濃い人なんだろう。テンションに着いていけない気がするのは私だけ何だろうか。
「これで4人だ!!あと、2人だね」
「う~ん…あと2人かぁ」
「よぉ。部員集め、頑張ってるじゃん。」
「「「「????」」」」
「あ…空海?」