緒方くんとあたし。





、、、、、とは言っても、行く宛てなんかない。

さっきも言ったように、友達のほとんどは受験勉強の真っ只中だし、年上のまたは年下の友達なんていない。

思った以上に寒い空気に、吐く息が白く立ち上った。

それを目で追いながら、しばらく自分の息をハーハーと出してはそれを見ていた。

「結構、さみしいよね、、、、」

あちこちから流れてくるクリスマスソングに耳を傾けながら、ウィンドウショッピングをした。





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