緒方くんとあたし。





うっ、ちょっと恥ずかしい。

好きな事を目の前にすると、見境がなくなるのはあたしの悪い癖。

「はい、、、、、。すみません」

慌てて謝って、ジャッジにヘッドフォンを差し込んで左右を確かめてから着けた。


、、、、、瞬間、ぶわっっと重低音が耳を襲ってきた。

うれしくて、つい、その人に向かって笑ってしまった。

なんかびっくりしていたけど。

リズムに合わせて指が自然にボードを叩く。

体も小刻みに揺れてしまう。

聞いてて楽しくて気持ちいい。

ふっと隣をみるとそれにあわせてその人が別のリズムを弾いていた。










< 29 / 77 >

この作品をシェア

pagetop