緒方くんとあたし。
相手が逃げ出してから、
「おーい、出てきていーぞー」
と声を掛けられた。
隠れてるの、、、、ばれてた。
慌てて、傍まで走っていった。
軽い運動程度なのか、息はそんなに上がっていない。
「緒方くん、今の人たち」
それに、ちらりとあたしを見て、
「ああ、他校の奴ら。人の顔見るたんびにけんかふっかけてくるんだぜ?いい加減弱いって認めればいいのにさ。悪あがきしてんだよな」
はーっ、と盛大にため息をついた。
「緒方くんもふ、不良」
「じゃねーよ」
じろり、とにらまれた。