Special Magic !
条件と学園
リヒトさんとの話しは盛り上がった。
そのお陰で気付けば夜に。
久しぶりに楽しい一時を過ごせたよ。
「アインスちゃん」
「アインスでいいですよ」
「そう?じゃあ、アインスで。」
「はい。で、何ですか?リヒトさん」
「今日は悪いけど、
この酒場の上に余っている部屋が二つあるんだけど
そこに泊まってもらいたいんだ」
「はい、いいですよ」
なんて言ったって
イケメンの頼み……げふんげふん
助けてくれた人の頼みだからね。
リヒトさんは私の快い返事に
安心したように微笑んだ。
きゃっ、イケメン。
さすが垂れ目なだけあるぜ。
私の好みは鋭い目っていうか
切れ長のつり目なんだけどね。
でも、まあ、イケメンには
夢がたくさん詰まってますから
妄想できればソレで…。
「アインス?大丈夫かい?」
「はっ?!はいっ?!」
「…大丈夫?」
「だ、大丈夫です。」
ふおー。ビクッたあ。
ビビりまくる私に対して
余裕のリヒトさんはさっき話した条件について、詳しく話すからと言って
席を立った。
「会計してくるね」
「お、お金は…?」
「うーん。じゃあ、貸しひとつだよ?」
「…あ、ありがとうございます!」
なんて心が広いんだ!リヒトさん!