守られるより守りたい!
「亜稀ちゃん!ちょっと亜稀ちゃん!」
「なっ、なに千春!そんな呼ばなくても」
「どういう事なの亜稀ちゃんっ!」
「そう言われても分かんないよ!」
「はい、千春。落ち着きな」
4時間目の体育の前の更衣室、着替えている最中に、両手のこぶしをぎゅっとした千春がハイテンションに聞いてくる。
それをユカが抑えると、千春はなんとか落ち着いたが、未だに不機嫌だ。
「で、千春。何?」
「何じゃないよ亜稀ちゃんっ!なんでそんなに坂城君と仲よさげなのっ!?」
「………はぁ?」