守られるより守りたい!


「え?」


と榎並さんが振り返る。


お弁当を食べ終わった様子の坂城君は、肘を机に置き、腕で顔を支えながらそう言った。


「神澤って、頭いいの?」


坂城君がもう一度繰り返す。


「え。だって授業中でも、問題解くの速いんだよ!ていうか坂城君、いつも神澤さんになんかちょっかい出してるのに、気付かなかったの?」


「全然?」


「坂城君、いつも神澤さんが問題解き終わった後にちょっかい出すから、一応こんな坂城君でも気ぃ遣ってるんだなぁって思ってたのに」


「こんなってなんだよ、こんなって」


「あら失礼、ちょっと本音が」


榎並さんは坂城君に対して、結構言う。


どっかの女子で結成された坂城親衛隊の皆様に怒られそうな感じだ。


ユカと気が合いそうだ。


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