守られるより守りたい!


キーンコーンカーン…


結局分からないまま今日が終わっていく。


うー…恋心とか…そゆんの…分からんわぁ…。


皆が帰っていく中、あたしは机にうつぶせていた。


ちらりと顔をあげると、先生がなぜか楽しそうに黒板を拭いている。


…今日合コンでもあんのかな…。


そう思いながらまた顔を伏せる。


「おい、」


合コンって…あの先生絶対調子のって空回るタイプだろ…。


「おい、」


そんであれだろ?可愛い子に手ぇ出してドン引かれて終わっていくんだろ。


「聞いてんのかよ、おい」


結局そういう子は他の男にとられてさ、誰かを誘って泣くんだよばーかばーか。


「チッ」


あー、もー…疲れ


ドガンッッ


「にょわあああああ!?」



いきなり机が蹴られて思わず飛び跳ねる。


「っ、何っ!?誰!?」


「誰じゃねーよドアホ!さっさと起きろボケ!!」


「はぁ!?」


なんだか聞きなれた声の、聞き捨てならない暴言に反応してみると…。


「さ、坂城君」


「…さっさと行くぞ」


行くってどこに、って言おうとして…自習室か、と気付く。


そういえばホント、テスト勉強しなきゃやばいんだよねー…。
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