守られるより守りたい!
「…だから、haveがつくと…」
「んだよ、haveって『持っている』じゃねーのかよ!」
「だから違う意味があるって今やってるんでしょ!?ていうか授業聞いてるの坂城君!!」
「うっせぇ分かりやすく教えろ!」
「教えてんでしょぉか!!」
「おい、お前らうるさいぞ」
「「………サーセン」」
坂城君はやばい。
いろいろとやばい。
頭のレベルがやばい。
数学だけじゃなくて、英語もやばい。
社会と理科は好きらしいからいいけど、この二つがやばい。
思わず教えてるとヒートアップしてしまう。
おかげで自習室の扉をわざわざ開けられて注意されたくらいだ。
「…で、わかった?」
「………6、割、くらい…」
…このレベルでほっ、と息をついてしまうほどだ。
あと4割どこいった。