守られるより守りたい!
「あっ、そういえば」
ふと、ユカが声をあげた。
「転校シーズンだけどさ、来るかな?」
「誰が?」
にこーっと楽しそうにあたしの顔を見るユカ。
「もう、この話去年もしたでしょ?」
じれったく話を延ばすユカは、きっとあたしの答えを待っている。
だけどそんなユカに、少しイラッとする。
「誰の事?」
「坂城君だよ!坂城 陵馬!」
もーっ!と少し怒った口調でそういうユカ。
「…ああ…、うん、そうだね」
「なにそれテンション低い!!」
そう言われても。