新米教師"L"
「「「「はああぁぁぁっっ!!!?」」」」

「嘘だろ!? 今年の応援団、1D!?」

「マジかよ!! あたりじゃねーよ、はずれだろ!!」

「つーかエル!! 何が楽しそうだよ! お前例年の応援団見てねーだろ!!」

「なにしてくれちゃってんのぉ!?」

ぎゃあぎゃあと異常に騒ぐ1Dに、エルは訊いた。

「お、落ち着けよ、お前ら。
え、何? 何がそんなに不満なわけ? 応援すりゃ良いだけの話だろーが」

「「「「違うッッ!!!」」」」

1Dの生徒はエルをジロッと睨んだ。




「ほぼ毎年、他のクラスからの要望がコスプレなんだよ!!」





カノンがキレ気味に叫んだ。


「こ…こすぷれ…!!」

エルはやっと事の重大さを把握したように真顔になった。

「…こすぷれ…そんなの…そんな、の…!!」

エルは唾をごくりと飲み込む。
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