新米教師"L"
竜がニヤリと笑った。
「…お前、意外と大胆なヤツだな」
「あぁ、惚れ込んだら一途なんでな」
「やっぱり好き、なのか…!」
ぎし、と音がして、カノンが廊下の奥から顔を覗かせた。
「あっれ、セイと鬼センじゃん。意外な組み合わせ!
なに話してんだよー?」
笑いながら駆け寄ってきたカノンに向けて、セイはチッと舌打ちをした。
「え、舌打ち!? な、なんで!?
そんな大事な話だった? ご、ごめんごめん!!」
「…じゃあな、鬼蘭」
「ああ」
アワアワと焦るカノンを無視し、セイと竜は自室に戻った。
廊下が、途端に静かになった。
「…俺は一体、何をしてしまったのだろう…」
ポツンと取り残されたカノンは、一人悲しく呟いた。
***
「…お前、意外と大胆なヤツだな」
「あぁ、惚れ込んだら一途なんでな」
「やっぱり好き、なのか…!」
ぎし、と音がして、カノンが廊下の奥から顔を覗かせた。
「あっれ、セイと鬼センじゃん。意外な組み合わせ!
なに話してんだよー?」
笑いながら駆け寄ってきたカノンに向けて、セイはチッと舌打ちをした。
「え、舌打ち!? な、なんで!?
そんな大事な話だった? ご、ごめんごめん!!」
「…じゃあな、鬼蘭」
「ああ」
アワアワと焦るカノンを無視し、セイと竜は自室に戻った。
廊下が、途端に静かになった。
「…俺は一体、何をしてしまったのだろう…」
ポツンと取り残されたカノンは、一人悲しく呟いた。
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